
3月11日は、日本にとって「防災について改めて考える日」です。
2011年の東日本大震災から、私たちは多くの教訓を学びました。その中で、移動手段として改めて見直されたのが「オートバイの機動力」です。
バイクは本来、風を感じて走る「趣味」の乗り物です。しかし、甚大な被害が出た災害現場において、その特性が思わぬ形で人々の助けとなった事例が数多くあります。
なぜ災害時にバイクが選ばれたのか?
震災直後の混乱した状況下で、バイクには四輪車にはない3つの大きなアドバンテージがありました。
1.悪路を越えていく「走破性」
震災直後の道路は、瓦礫の散乱だけでなく、大きな亀裂や隆起が発生していました。四輪車が立ち往生するような段差や狭い隙間でも、二輪車であればバランスを取りながら、あるいは回避しながら進むことが可能でした。
2.貴重な燃料を活かす「低燃費」
ガソリン供給が滞る中、少ない燃料で長距離を移動できる点は、命をつなぐための大きな強みとなりました。
3.地域を支える「生活道路の機動力」
大きな車が入れない狭い路地や、崩落しかかった細い道でも、バイクなら被災者のもとへ辿り着くことができました。
これらにより、「物資輸送」「情報伝達」「安否確認」の最前線でバイクが活躍したのです。
「あの時、本当に助かった」~あるライダーの記憶~
当協会の関係者から、震災直後の切実なエピソードを聞いたことがあります。
震災後、ガソリンスタンドには連日長い車列ができました。数時間並んで、ようやく購入できたのは「1家族につき20リットルまで」という制限付きのガソリン。
この貴重な20リットルをどう有効に使うか。そこで選ばれたのが、燃費の良いバイクでした。
車を動かすには心許ない量でも、バイクなら何度も往復し、より多くの場所へ行くことができます。
停電で電話も通じない中、彼はバイクで親戚や友人の家を一軒一軒回り、無事を確認しました。
「あの時はバイクがあったからこそ大切な人の顔を見に行けた。本当に助かった」
この言葉は、普段は趣味の乗り物のバイクが単なる移動手段を超えて、「人と人をつなぐ心の架け橋」になり得ることを物語っています。
ライダーだからこそできる「日常の備え」
災害は予期せぬ瞬間にやってきます。私たちライダーが日頃から意識できる「防災」は、決して難しいことではありません。
「常に満タン」を意識する
燃料が半分になったら給油する習慣を。バイクのタンクは小さいからこそ、常に満タンであればそれが「非常時の貴重な備蓄」になります。
日常点検を欠かさない
「いざという時にエンジンがかからない」では意味がありません。バッテリーの状態、タイヤの空気圧、灯火類はこまめにチェックしましょう。
「防災ポーチ」を積んでおく
ツーリングバッグに、モバイルバッテリー、レインウェア、簡易工具、少々の小銭や非常食を常備しておくだけで、出先での被災リスクを大幅に下げられます。
結びに代えて
バイクは自由を象徴する、素晴らしい「趣味の乗り物」です。
しかし、その自由な機動力は、時に「誰かの役に立つ力」へと変わります。
今日、3月11日。
愛車の整備や日常点検を見直すことが、あなた自身や、あなたの大切な誰かを守る第一歩になるかもしれません。
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