
こんにちは、一般社団法人中古二輪自動車流通協会です。
中古バイクは一点物であり、新車よりも安価に購入できることや、絶版車に出会えることが大きな魅力です。しかし、新車とは異なり車両の状態が千差万別であるため、売買に関するトラブルのご相談が当協会にも寄せられます。
今回は、トラブルを未然に防ぐために知っておくべき事例を、「販売店の責任」「購入者の心構え」「売り方の落とし穴」の視点から解説します。
1、購入時のトラブル①:販売店側の説明不足・不誠実な対応
まず一つ目は、明らかに販売店側に問題があるケースです。販売店には、販売する車両の状態を正確に伝え、契約内容に適合した商品を渡す責任があります。
よくある事例
・「事故歴なし・修復歴なし」と聞いて購入したが、後からフレームに修正跡が見つかった。
・走行距離メーターが巻き戻されていた(改ざんされていた)。
・納車直後に重大な欠陥が見つかったが、「中古車だから仕方ない」と一切の対応を拒否された。
トラブルを防ぐポイント
整備内容の「見える化」: 口頭での説明だけでなく、「定期点検整備記録簿」や、納車整備の具体的な内容が記載された明細書など、整備の履歴が書面で確認できる車両・お店を選びましょう。
信頼できる販売店を選ぶ: トラブルを未然に防ぐには、お店選びが最も重要です。公正な取引基準を持つ当協会(中古二輪自動車流通協会)の会員店など、信頼できる販売店で購入することをお勧めします。
2、購入時のトラブル②:消費者の「リテラシー不足」と過度な期待
二つ目は、実は非常に多い「購入者側の認識」に起因するトラブルです。「バイクを買う=新車のような完璧な状態が当たり前」という感覚で中古車に接すると、トラブルに発展しやすくなります。
よくある事例
・10年以上前の年式のバイクを購入し、ゴム部品の劣化や多少のサビ・傷に対して「不良品だ」とクレームになる。
・納車後しばらくして消耗品(バッテリーや電球など)が寿命を迎えた際、「壊れたバイクを売りつけられた」と誤解してしまう。
誤解を防ぐためのポイント
中古車は、前のオーナーが使用してきた「履歴のある車両」であり、必ず経年劣化が存在します。 「安く買える」ということは、その分「新車に比べて部品の寿命が近づいている」というリスクとセットであることを理解する必要があります。この「中古車に対する正しい理解(リテラシー)」を持つことが、豊かなバイクライフの第一歩です。
3、購入時のトラブル③:「現状販売」への安易な手出し
さて、前述した「中古車への理解不足」を持ったままの方が、最も陥りやすいのがこの「現状販売(現状渡し)」のトラブルです。「安いから」という理由だけで選ぶと、後で高額な出費を強いられることになります。
よくある事例
・相場より大幅に安い「現状販売車」を購入。納車帰りにエンジンが止まり、修理代が車体価格以上にかかった。
・「整備は自分でやるから安くていい」と現状販売で購入したが、自分では直せず、他店に持ち込んだら修理を断られた。
ここが落とし穴
「現状販売」とは、基本的に「整備や保証をつけず、今の状態のまま引き渡す(ベース車としての販売)」という形態です。これはプロや整備に精通した上級者向けの販売方法です。
「バイクは買ってすぐに乗れるもの」という認識のまま、価格の安さだけで現状販売車に手を出すことは大変危険です。初心者の方は必ず、しかるべき納車整備と保証が付帯している車両を選びましょう。
4、売却・買取時のトラブル:バイクへの「貼り紙・チラシ」
最後は、所有しているバイクに勝手に貼られる「高価買取」「不要バイク回収」などのチラシに関するトラブルです。
よくある事例
・自宅やマンションの敷地に入ってチラシを貼られた。
・不在の時に勝手に査定されて買取価格のあるチラシが貼られていた。
最大のリスクは「防犯上の危険」
実は、チラシの一番の問題点は「チラシが貼られたまま放置されている=持ち主が長期間バイクを見ていない」という目印になってしまうことです。 管理が行き届いていない車両と判断されれば、いたずら被害やパーツの盗難、最悪の場合は車両そのものの盗難リスクが極めて高くなります。
トラブルを防ぐポイント
チラシは即撤去: 見つけたらすぐに剥がし、バイクが管理下にあることをアピールしてください。
チラシに連絡しない: 実体の不明な業者には連絡せず、不安な場合には消費生活センターや警察に相談をしてください。
チラシにある電話番号に連絡しチラシをやめるように伝えると一方的に電話を切られ着信拒否されたなど、余計不快な思いをすることがあるようです。
まとめ
中古バイクのトラブルは、以下の3点を意識することで大幅に減らすことができます。
①信頼できる販売店(中二協会員店など)を選び、整備記録を確認する。
②「中古車は新品ではない」という正しい認識を持つ。
③目先の安さ(現状販売)や、怪しい勧誘(チラシ)に乗らない。
私たち中古二輪自動車流通協会の会員店は、公正な取引とユーザーへの丁寧な説明を心がけています。もし売買に関して不安なことがあれば、お近くの会員店または当協会へご相談ください。
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中古二輪自動車流通協会は、中古二輪自動車の公正で公平な流通を促進すると共に、中古二輪自動車に係る企業や人々の幸福を追求し、消費者保護、啓発活動を通じ業界の発展、社会貢献を目的としています。
中古バイクに関する相談やサービスに関するお問合せは中古二輪自動車流通協会まで
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