【注意喚起】ライダーのみなさんへ:都市型水害・ゲリラ豪雨にご注意を!
ここ数年、突然のゲリラ豪雨や都市型水害が全国各地で増加しています。
特に都市部では、短時間で道路が冠水し、バイク走行が一気に危険な状況に変わるケースが多発しています。
今回は、ライダーとして知っておきたい「都市型水害のリスク」と「ゲリラ豪雨遭遇時の避難行動」について解説します。
■ 都市型水害とは?
都市型水害とは、短時間に局地的な豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)が発生し、都市部の排水機能が追いつかずに道路・地下空間が浸水する現象です。
特に都市部では、
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アスファルトやコンクリートで雨水が地中に浸透しにくい
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排水設備が老朽化・設計限界を超えてしまう
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地下街や低地、道路のくぼみなどに水が集中しやすい構造
といった要因により、わずか10〜20分の豪雨で道路が冠水する危険性があります。
このような都市型水害は、排水しきれない雨水が一気に溢れ出し、ライダーにとって予測不能なリスクとなります。
■ バイクにとっての都市型水害のリスクとは?
都市型水害により、ライダーには次のような危険が及びます:
● 冠水した道路
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水深10cmを超えると、原付・スクーターは吸気や電装系トラブルの危険が。
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水深20cm以上では、多くのバイクが転倒やエンストのリスクゾーンに。
● 見えない障害物
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マンホールのフタや側溝のグレーチングが外れている
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路面の陥没や段差が水に隠れて視認できない
→ タイヤがはまり込み、転倒・負傷につながる事故が多数報告されています。
● 排水溝の逆流・噴き出し
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強い水圧で排水溝から水が逆流し、水柱が立つ・泥水が飛び散るなどの現象も
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エンジンやチェーンまわり、マフラーなどへの浸水で走行不能になる恐れ
■ ゲリラ豪雨に遭遇したら:安全な雨宿りの判断と行動
◎ 走行中に豪雨に見舞われたら
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まずは無理に走行を続けず、安全な場所で停止することが最優先。
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視界が悪くなったり、路面が白く泡立ってきたら、危険レベルのサインです。
◎ 安全な雨宿りポイント
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高架下、駅前、コンビニ、道の駅などの屋根のある場所
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人目があり、周囲の状況が把握しやすい場所を選びましょう。
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車道・交差点付近・橋の下などは避ける
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交通の妨げになるだけでなく、水位が急変するリスクがあります。
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◎ 雨宿り中に気をつけること
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バイクは側溝・斜面・マンホール周辺を避けて駐車。
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エンジンは停止、バッテリー系のショート防止のためキーオフ。
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雨雲レーダーアプリなどで、今後の天気変化をチェックしつつ、ルートの変更や一時中断を検討しましょう。
■ ライダーがとるべき事前対策
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雨雲レーダーと自治体のハザードマップを活用する
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怪しい空模様ではツーリングを中止・延期する判断も
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走行中は白線・マンホール・グレーチングなど滑りやすい箇所を避ける
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水に浸かったら無理に動かさず、販売店や整備工場に相談
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浸水箇所の通行後は、早めの点検で後のトラブルを防ぐ
■ 最後に:自然の猛威には慎重な判断を
ツーリングや通勤時の突然の雨、避けられないときもありますが、
判断ひとつで事故や故障を防ぐことができます。
「たった10分だから」「すぐ止むはず」は危険です。
ライダー自身の安全、そしてバイクのコンディションを守るために、
都市型水害・ゲリラ豪雨への備えと慎重な判断をお願いします。
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