【購入ガイド】初めての中古バイク選び!失敗しないための「排気量別」徹底比較
「バイクに乗ってみたいけど、どの排気量を選べばいいかわからない…」
免許取り立ての初心者や、ステップアップを考えているライダーにとって、最初のバイク選びは期待と不安が入り混じる特別な体験です。特に中古バイクは、価格もこなれていて選択肢が豊富な一方、何を基準に選べば良いか迷ってしまいますよね。
そんな悩みを解決するのが、バイクの心臓部とも言える「排気量」ごとの特徴を理解することです。排気量が変われば、乗り味はもちろん、維持費や必要な免許、走れる道まで大きく変わります。
この記事では、主な排気量クラスである50cc、125cc、250cc、400ccに焦点を当て、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較。あなたのバイクライフにぴったりの一台を見つけるための、失敗しない中古バイク選びをナビゲートします。
まずは知っておきたい!排気量別の大まかな特徴
排気量 | 主な免許 | 高速道路 | 車検 | こんな人におすすめ! |
50cc | 原付免許/普通自動車免許 | × | 不要 | とにかく手軽に!近所の足として使いたい人 |
125cc | 小型限定普通二輪免許 | × | 不要 | 経済性と実用性を両立したい賢い選択をしたい人 |
250cc | 普通二輪免許 | ○ | 不要 | 通勤・通学からツーリングまで!万能選手が欲しい人 |
400cc | 普通二輪免許 | ○ | 必要 | パワーと安定感!本格的なツーリングを楽しみたい人 |
【50cc(原付一種)】手軽さと経済性が魅力のシティコミューター
普通自動車免許でも運転できる手軽さから、多くの人の「初めてのバイク」として選ばれるのが50ccクラスです。スクータータイプが主流で、日々のちょっとした移動に最適です。
メリット
-
圧倒的な経済性: 車両価格が安価なだけでなく、軽自動車税(年間2,000円)、自賠責保険料、燃費といった維持費が最も安いのが最大の魅力です。
-
取り回しの良さ: 車体が軽量・コンパクトなため、駐輪場での出し入れや狭い道でのUターンも楽々。体力に自信がない方でも安心です。
-
免許の手軽さ: 普通自動車免許を持っていれば、新たに免許を取得する必要がありません。
デメリット
-
法定速度30km/h: 交通量の多い幹線道路では、車の流れに乗れず怖い思いをすることがあります。
-
二段階右折: 大きな交差点では、一度直進してから向きを変えて再度直進するという、独自のルールに従う必要があります。
-
二人乗り不可・高速道路走行不可: あくまで一人乗りの近距離移動用と割り切りが必要です。
こんな人におすすめ!
主な用途が近所の買い物や駅までの足という人
とにかく維持費を安く抑えたい学生や社会人
自転車感覚で気軽に乗れる乗り物を探している人
【125cc(原付二種)】利便性と経済性の最強バランス!
近年、人気が急上昇しているのが125ccクラス。「原付二種」とも呼ばれ、50ccのデメリットを解消しつつ、経済性の高さを維持した非常にバランスの取れたクラスです。
メリット
-
クルマの流れに乗れる: 法定速度が60km/hになり、二段階右折も不要。一般道をストレスなく走行できます。
-
二人乗りOK: 条件を満たせば二人乗りが可能になり、タンデムでのプチツーリングも楽しめます。
-
維持費が安い: 税金は年間2,400円と50ccと大差なく、特筆すべきは任意保険です。自動車保険に加入していれば、割安なファミリーバイク特約を付帯できる場合が多く、保険料を大幅に節約できます。
-
燃費が良い: 50ccクラスに匹敵する、あるいはそれ以上の低燃費を誇るモデルも多く、お財布に優しいです。
デメリット
-
高速道路は走行不可: 行動範囲は一般道に限られます。長距離ツーリングには少し物足りなさを感じるかもしれません。
-
専用の免許が必要: 運転には小型限定普通二輪免許以上が必要です。
こんな人におすすめ!
毎日の通勤・通学のメインマシンとして使いたい人
維持費は抑えたいけど、交通の流れにはしっかり乗りたい人
ファミリーバイク特約を活用して、賢くバイクライフを始めたい人
【250cc(軽二輪)】高速もOK!維持費も抑えたオールラウンダー
「バイクに乗るなら、やっぱり高速道路を走って遠くまで行ってみたい!」そんな願いを叶えてくれるのが250ccクラスです。このクラスから、バイクライフの楽しみ方が一気に広がります。
メリット
-
高速道路を走行可能: 高速道路や自動車専用道を走れるため、ツーリングの行動範囲が格段に広がります。
-
車検が不要: 251cc以上のバイクに義務付けられている2年ごとの車検がありません。これにより、維持費を大きく抑えることができます。(ただし、安全のため定期的な点検は必須です)
-
豊富な車種: ネイキッド、スーパースポーツ、アドベンチャー、アメリカンなど、多種多様なモデルから自分の好みに合った一台を選べます。
デメリット
-
維持費の増加: 125ccクラスと比較すると、軽自動車税(年間3,600円)や任意保険料、消耗品費などが上がります。
-
パワーへの過信は禁物: 高速道路を走行できますが、400cc以上のクラスと比べるとパワーに余裕はなく、追い越しや登坂では力不足を感じる場面もあります。
-
車体の大きさ・重さ: 125ccクラスより車格が大きくなり、取り回しには少し慣れが必要です。
こんな人におすすめ!
車検費用を気にせず、ツーリングを楽しみたい人
通勤・通学から休日のツーリングまで、一台で何でもこなしたい人
豊富な選択肢の中から、自分好みのデザインのバイクを選びたい人
【400cc(普通二輪)】余裕のパワーでツーリングを堪能
普通二輪免許で乗れる上限排気量であり、多くのライダーにとって「憧れ」の存在となるのが400ccクラスです。250ccクラスからステップアップする人も多く、本格的なバイクの走りを楽しめます。
メリット
-
余裕のあるパワーと安定感: エンジンパワーに余裕があるため、高速道路での巡航が非常に快適です。加速もスムーズで、タンデム走行でも力不足を感じることは少ないでしょう。
-
高い所有感: 250ccクラスよりも大きな車格と重厚感があり、趣味性の高いモデルも多いことから、所有する喜びを満たしてくれます。
-
安定した走行性能: 車重があるため、高速走行時や横風を受けた際の安定感が高いのが特徴です。
デメリット
-
車検が必要: 2年に一度、車検を受ける義務があります。費用は数万円からかかり、維持費の中で大きな割合を占めます。
-
高めの維持費: 軽自動車税(年間6,000円)に加え、重量税もかかります。タイヤなどの消耗品も高価になる傾向があります。
-
取り回しの難しさ: 車体が重く大きいため、駐車場での押し引きや狭い場所での取り回しは、初心者には負担に感じられることがあります。購入前に必ず実車で足つきや重さを確認しましょう。
-
中古車市場が中心: 近年、国内メーカーの新車ラインナップが減少傾向にあり、魅力的なモデルの多くは中古車市場で探すことになります。
こんな人におすすめ!
バイクのパワーと鼓動をしっかり感じながら走りたい人
長距離の高速ツーリングを快適に楽しみたい人
車検などの維持費をかけてでも、本格的なバイクライフを送りたい人
まとめ:あなたの「乗りたい!」を叶える一台を見つけよう
バイク選びは、スペックの比較だけでなく、あなたが「バイクで何をしたいか」を想像することが最も重要です。
-
近所の移動がメインなら → 50cc
-
コスパと実用性を求めるなら → 125cc
-
維持費を抑えつつツーリングも楽しみたいなら → 250cc
-
本格的な走りと所有感を満たしたいなら → 400cc
まずはこの記事を参考に、自分に合いそうな排気量クラスを絞り込んでみましょう。そして、実際にバイクショップに足を運び、色々なバイクにまたがってみてください。足つきの良さやハンドルの位置、車体の重さを体感することで、きっとカタログだけでは分からない「これだ!」という一台に出会えるはずです。
信頼できるショップで、あなたのバイクライフの最高の相棒を見つけてください。安全で楽しいバイクライフが、あなたを待っています!
***************************
中古二輪自動車流通協会は、中古二輪自動車の公正で公平な流通を促進すると共に、中古二輪自動車に係る企業や人々の幸福を追求し、消費者保護、啓発活動を通じ業界の発展、社会貢献を目的としています。
中古バイクに関する相談やサービスに関するお問合せは中古二輪自動車流通協会まで
協会理念に賛同し中古バイク業界のより一層の発展に協力頂ける会員店を募集しております。
詳しくは協会事務局までお問合わせください。
***************************