【油断大敵!】雨だから大丈夫?バイク乗りが知るべき「雨の日の熱中症」リスクと対策
みなさん、こんにちは! 今日はあいにくの雨模様ですね。しかし、雨でも通勤通学やツーリング途中で降られてなどでバイクに乗る方は多いのではないでしょうか。
雨の日のライディングで気になるのは、視界の悪さや路面の滑りやすさですが、もう一つ、忘れてはならない危険が潜んでいます。それは「熱中症」です。
「え?雨で涼しいのに熱中症?」 そう思うかもしれません。しかし、これこそが大きな落とし穴なのです。
なぜ雨の日に熱中症リスクが高まるのか?
熱中症は、気温だけでなく「湿度」が大きく関係します。湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、気化熱で体温を下げるという体の重要な機能が妨げられてしまいます。
そして、バイクライダーが雨の日に着用するレインウェア。これが、熱中症のリスクをさらに高める原因となります。
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レインウェア内部はサウナ状態 レインウェアは防水性が高いため、外からの雨は防いでくれますが、同時に体から発生する熱や湿気も内部に閉じ込めてしまいます。結果として、ウェア内部は高温多湿のサウナのような状態になり、体温がどんどん上昇してしまいます。
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気づかぬうちに進行する脱水症状 走行中は風を受けているため、体感的には涼しく感じることがあります。そのため、喉の渇きを感じにくく、水分補給がおろそかになりがちです。しかし、レインウェアの中では確実に汗をかいており、気づかぬうちに脱水症状が進行しているケースが少なくありません。
熱中症の危険度を示す暑さ指数(WBGT)でも、気温よりも湿度の高さが重視されています。雨の日の高い湿度とレインウェアによる密閉空間は、まさに熱中症を引き起こしやすい環境と言えるのです。
雨の日の熱中症対策 3つのポイント
では、どうすれば雨の日の熱中症を防げるのでしょうか。以下の3つのポイントを徹底しましょう。
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【意識的な水分・塩分補給】 「喉が渇いた」と感じる前に、こまめに水分を補給することが何よりも重要です。30分〜1時間に一度は停車し、スポーツドリンクや経口補水液などで水分と塩分(ミネラル)をセットで補給しましょう。
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【こまめな休憩とウェアの換気】 定期的に休憩を取り、その際は必ずレインウェアを脱いでください。体にこもった熱と湿気を一気に解放し、汗を拭くだけでも体はかなり楽になります。
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【高機能なウェアを選ぶ】 少し高価になりますが、「透湿防水性」の高いレインウェアを選ぶことを強くお勧めします。外からの雨は防ぎつつ、内側の湿気を外に逃がしてくれるため、ウェア内の蒸れを大幅に軽減できます。また、インナーにはコットンのような乾きにくい素材ではなく、速乾性のある化学繊維のものを着用しましょう。
まとめ
雨の日のライディングは、晴天時とは違った危険が伴います。体感温度に騙されず、「雨の日は湿度が高いから熱中症になりやすい」という意識を常に持つことが大切です。
もし、ライディング中に頭痛、めまい、吐き気、異常なだるさを感じたら、それは熱中症のサインかもしれません。すぐにバイクを停めて涼しい場所で休憩し、ためらわずに助けを求めてください。
万全の対策で、雨の日も安全にバイクライフを楽しみましょう!
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