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朝の通勤ラッシュはサーキットじゃない!原付二種スクーターの危険運転に警鐘

軽快な走りと経済性で、通勤・通学の頼もしい味方である原付二種スクーター。しかし、その利便性の裏で、朝の通勤ラッシュ時に見られる一部の危険な運転が問題視されています。まるでサーキットを疾走するかのようなスピードですり抜けていく姿に、ヒヤリとした経験を持つ方も少なくないのではないでしょうか。

データが示す通勤時間帯の危険性

警視庁の発表によると、バイクの交通事故は朝の通勤時間帯である午前6時から10時にかけて多く発生しているというデータがあります。これは、交通量が増加する中で、「少しでも早く職場に着きたい」という焦りが、無意識のうちに危険な運転を誘発していることの表れと言えるでしょう。

特に、ストップ&ゴーが多く、車体がコンパクトで機動性に優れる原付二種スクーターは、渋滞中の車列を縫うような「すり抜け」や、急な車線変更、速度超過といった行為に走りやすい傾向があります。

その運転、本当に大丈夫?潜む危険を再認識しよう

「自分は大丈夫」「慣れているから」といった過信は禁物です。以下のような運転は、重大な事故に直結する危険な行為です。

  • 過度なすり抜け: 渋滞中の車の間を猛スピードで駆け抜ける行為は、車の死角に入りやすく、急なドアの開閉や車線変更に対応できません。接触事故はもちろん、バランスを崩しての転倒リスクも非常に高くなります。

  • スピードの出し過ぎ: 「遅刻しそう」という焦りからアクセルを開けすぎていませんか?法定速度を守ることはもちろん、周囲の交通状況に合わせた速度で走ることが安全の基本です。

  • 急な割り込み・車線変更: ウィンカーを出さずに急に割り込んだり、左右の安全確認を怠ったまま車線変更したりする行為は、後続車や並走車との衝突を招く非常に危険な行為です。

  • 「だろう運転」: 「相手が避けてくれるだろう」「このタイミングなら行けるだろう」といった希望的観測に基づいた運転は、予期せぬ事態に対応できません。常に「かもしれない運転」を心掛け、危険を予測することが重要です。

これらの行為は、自分自身が怪我をするだけでなく、周りのドライバーや歩行者を巻き込む大事故につながる可能性をはらんでいます。あなたのその一瞬の焦りが、誰かの人生を大きく変えてしまうかもしれないのです。

安全で快適なバイクライフのために

原付二種スクーターは、私たちの生活を豊かにしてくれる素晴らしい乗り物です。その魅力を最大限に享受するためにも、今一度、安全運転の基本に立ち返ってみましょう。

  • 時間に余裕を持つ: 事故の最大の原因とも言える「焦り」をなくすため、いつもより5分、10分早く家を出る習慣をつけましょう。心に余裕が生まれ、視野も広がります。

  • プロテクターの着用: 万が一の事故に備え、ヘルメットはもちろん、胸部や脊髄を守るプロテクターを着用しましょう。被害を最小限に食い止めるための重要な備えです。

  • 周囲への配慮: あなたのバイクは、周囲の車からどう見えているでしょうか。常にミラーで後方を確認し、自分の存在をアピールするとともに、周りの交通の流れを尊重する運転を心がけましょう。

朝の通勤路は、サーキットやレースではありません。一日の始まりを悲劇で迎えることがないよう、すべてのライダーが交通ルールを遵守し、思いやりの心を持ってハンドルを握ることが求められます。安全運転で、今日も一日、元気に行ってらっしゃい!

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