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バイク~インジェクションも暖機運転~???

今年(2019~2020年)は暖冬だなぁっと思っていたらやっとここにきてだいぶ寒くなってきました。

そんな寒い日の朝にバイクを乗る際の注意してほしい点です。

実は先日二輪の業界関係の方と話をしたときに「なるほど」と思う事がありました。何かというと暖機運転についてです。

最近、原付などの小型の排気量でインジェクションモデルの冬場の不調や故障があるという話でした。確定的な証拠はないもののインジェクションモデルに特有の症状という事で、原因を考えると暖機運転の有無だろうという話です。

キャブレターモデルのバイクでは、車両の取扱説明書などに寒い時期の暖機運転を推奨する内容があるようです。エンジンが全体的に温まらない状態だとアイドリングが安定しなかったり、エンストしてしまったりと不安定になるので出発前に1~3分程度のアイドリング+αの回転数やチョークを引いての暖機運転をするようにという内容です。この間に日常点検をするのにちょうどいい時間です。

インジェクションではモデルによって暖機運転をしなくてもよいとなっているものもあるようで、インジェクションメリットとも考えられます。ある程度の大きな排気量のモデルでは、出発(発進)直後にエンジン全開(回転数を高く)にすることはないとおもいますが、原付などでは出発からエンジン全開で走ることもあるようです。※排気量が小さいため高回転が走行に必要なためです

冷え切ったエンジンで始動後すぐエンジン全開となると、ピストンやシリンダー部分の温度のみ急激にあがってその他の部分との温度差が大きくなってその温度差による不具合の発生が起こると予想されています。

夏場でも熱いエンジンを冷やそうといきなり水を大量にかけるなどはNGですが、同じような現象(逆のパターンですが)が冬場にも起こっているようです。

「インジェクションだから暖機いらず!」と思っていても少し出発前に日常点検(旧名称:運行前点検)をして1~3分程度暖機運転をしてあげてください。

丁寧に使えば長く乗れるバイクです。バイクのためにも暖機運転お願いします。

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