メーターバック(走行距離巻き戻し)の巻き
20年前のバイク、でも走行距離が7キロこれは掘り出しもモノですね!って、ちょっと待ってください。
中古のバイク購入にあたって、心配や不安な点としてあげられるのが、走行距離の改竄です。
最近のバイクでは、メーター距離の改竄などはできにくい仕組みのものが使われていますし、新しい車両では走行距離が多いのもの少ないので改竄するメリットはあまりないと考えられます。
また、車検のあるバイクでは車検の履歴などを確認し走行距離の変更がなされている確認ができますので、そういったトラブルは回避できます。
ただし、車検の無い250cc以下のバイクに関してメーターの改竄(メーターバック、巻き戻し)が疑われるものもありますので、注意点と確認ポイントを押さえてください。
■注意点※購入前に理解する点
・250cc以下の車両は車検が無いので、走行距離が不明のものがある
・古い車両(10年以上前のもの)では、悪意の有無にかかわらずメーターが交換されているものがある
・もっと古い(20年くらい以上前のもの)では、メーターバック(巻き戻し)が出来てしまう構造だった※機種による
・カスタムなどでメーターの変わっている場合には、距離は不明と認識する
■確認ポイント
・お店の人に走行距離について正しい距離か改竄やメーターの交換が疑われないか聞く
・車両のコンディションなどから総合的に判断する
現在では、中古バイクの表示に一定のルールがありますのでそれも判断の基準になります。
走行距離疑義車→メーター表示の走行距離が疑わしい
走行距離減算歴車→点検記録簿や車検証等などからメーターの改竄がある車両・メーターの変更などを行って表示が変わった車両
メーターバック(改竄)などを行う者のメリットとしては、車両を高く売ることができるという事があります。悪い事業者(販売店)のケースもありますが、少しでも高く売りたい個人がメーターを戻したり交換して、個人売買や事業者に販売するケースもあります。
事業者の多くは、車両の購入の際に日本二輪車オークション協会さんの提供している走行距離確認サービスを利用している場合が多く、改竄された車両を買ってしまうリスクは少なくなっています。その反面、最近人気のネットでの売買(オークションやフリマアプリ)では、個人では走行距離確認サービスが利用できずそういった悪質な事業者や個人のターゲットになりやすいようです。
しっかり整備された15年物の車両と、まったくのノーメンテで野ざらしだった5年物の車両どちらがいいか?という場合でも回答が難しい様に、バイクは整備が必要な乗り物です。古い車両や距離の多く走っている車両だからと言って一概に壊れやすいや悪いとは言えませんので、しっかり車両を見て距離や年式に見合った状態か確認することが必要です。
信頼できる販売店がある場合には、やはりそういったお店がおすすめです。
中古バイクの購入は、安心・安全の中古二輪自動車流通協会会員店で。
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